講義名 法人税法Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 土2
単位数 2

担当教員
氏名
立川 正三郎

学習目標(到達目標)  本講義では、以下の能力を身につけることを目指します。
1法人税の概要と基本的な考え方を説明できる
2基本的な判例を理解できる。
3事実関係に基づく法令の適用を説明できる。
4法人税法条文の読み方を理解できる。
授業概要(教育目的)  前期・後期を通じて、グループ税制、企業組織再編税制、連結納税、国際課税を含めた法人税について、主要な判例を踏まえて、法人税法の基本的な考え方をできる限り理論的、体系的に理解できるようにすることを目指します。
 将来、実際の事例について法人税法の法令解釈ができる税理士、公認会計士を目指す基本を習得できるようになる。
授業計画表
 
項目内容
第1回中間発表会中間発表会に参加します。
できる限り積極的に発言してもらいます。
第2回中間発表会
中間発表会に参加します。
できる限り積極的に発言してもらいます。
第3回評価損、貸倒損失、保険料、会費、租税公課評価損、貸倒損失、DES、保険料、会費、租税公課、について、その考え方、課税の取扱いを考える。
【事前学習】1時間
住専事件(東京地裁平成14.3.14、最高裁平成16.12.24)事件の判例を読んでおくこと
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと
第4回圧縮記帳、引当金・準備金圧縮記帳、引当金・準備金について、その考え方、課税の取扱いを考える。
【事前学習】30分
圧縮記帳事件(東京地裁平成24.5.10) の判例を読んでおくこと
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと


第5回借地権
借地権について、その考え方、課税の取扱いを考える。
【事前学習】30分
借地権の著しい低下事件(大阪高裁平成23.2.25)の判例を読んでおくこと
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと


第6回100%グループ法人税制100%グループ法人税制について考える
【事前学習】30分
100%グループ法人税制について勉強しておくこと(前週配布)
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと
第7回企業組織再編税制①合併、分割、現物出資、現物分配、株式分配、株式交 換、株式移転、について考える。
②それらの税務処理、考え方について考える。
③特に、適格要件について考える。
【事前学習】1時間
会社法における合併、分割、現物出資、現物分配、株式交換、株式移転について勉強しておくこと
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと



第8回欠損金
欠損金の取扱いについて考える
【事前学習】30分
欠損金の取扱いについて勉強しておくこと(前週配布)
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと
第9回税額計算、税額控除、申告・納付
税額計算、税額控除、申告・納付について考える。
【事前学習】1時間
税額計算、税額控除、申告・納付いについて勉強しておくこと(前週配布)
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと
第10回外国税額控除

外国税額控除の計算方法について考える。
【事前学習】30分
財務省HPで、わが国の税制の概要・国際課税・国際的な二重課税排除方式を読んでおくこと【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと
第11回外国子会社合算税制
外国子会社合算税制について考える。
【事前学習】30分
財務省HPで、わが国の税制の概要・国際課税・外国子会社合算制度を読んでおくこと
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと

第12回グループ通算制度グループ通算制度における通算対象、開始手続、開始・加入時の時価評価、投資価額修正、通算欠損金、通算所得計算、申告・納付、について考える。
【事前学習】30分
令和2年度税制改正大綱【付記】連結納税制度の見直しを読んでおくこと
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと
第13回移転価格税制①移転価格税制の考え方、独立企業間価格、無形固定資産、事前確認・相互協議、について考える。
②特に、移転価格の算定方法について考える。
【事前学習】1時間
タイバーツ貸付金事件、アドビ事件、パシフックフルーツ事件、ホンダ事件の判例を読んでおくこと
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習して、授業中に説明した法人税法の基本的考え方、構造を説明できるようにしておくこと
第14回最終時の質疑応答質疑応答を受け、十分な理解を得るように考える。
具体的な事例があれば、法人税法の適用について、説明し、議論する。
第15回まとめまとめ
授業形式 基本的には講義形式による。
適宜、質問し、それを踏まえて相互に議論する。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 0% 50% 50% 0% 100%
テキスト プリント
参考文献 法令条文
オフィスアワー(授業相談) 土曜日16:20~18:00(事前に登録下さい)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 講義時の議論には積極的に参加していただきたい。
条文の確認については、講義中は十分な時間が確保できないので、講義後条文を確認していただきたい。
例示した判例は、あらかじめ概要についてTKCデータベースを利用して勉強した後、各自のパソコンに論旨部分で必要と思う範囲をコピーして講義時に持参して下さい(判決文全てをコピーする必要はない)。