講義名 財務会計論BⅡ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 土3
単位数 2

担当教員
氏名
村田 直樹

学習目標(到達目標) 会計学、特に財務会計の歴史について、学習する。社会科学である会計学は、仮説に対する実証を歴史によって行うことが求められる。本講義では、会計理論とそれを構成する会計諸概念について、当該理論の生成発展過程をその背景とともに概説し、会計学の理解を深めることを目的とする。
授業概要(教育目的) 会計学は、実践の中から生起し、理論化され、その理論が実践において検証されることによって、意義を持つことになる。財務会計BⅡでは、財務会計BⅠで学習した個別企業ごとの会計ではなく、会計諸概念の社会経済的背景を学習する。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス会計理論と歴史の関係、会計学の基礎的な方法論を概説する。
第2回会計史の研究方法経済の発展段階に対応する会計理論の精緻化を概説する。
第3回真実性の会計史1会計学の基本概念である真実性の原則を歴史的に学習する。
第4回真実性の会計史2イギリスにおける真実性の原則を概説する。
第5回現金主義と発生主義の会計史1現金主義の歴史を学習する
第6回現金主義と発生主義の会計史2発生主義の歴史を学習する。
第7回保守主義の会計史1産業資本の生成期における保守主義を学習する。
第8回保守主義の会計史2金融資本主義の生成期における保守主義を学習する。
第9回減価償却の会計史1減価償却の財務会計的側面を学習する。
第10回減価償却の会計史2原価構成要素としての減価償却について学習する。
第11回過大資本化の会計史1過大資本化の財務論的定義を解説する。
第12回過大資本化の会計史2過大資本化の会計について概説する。
第13回のれんの会計史1無形固定資産の生成について学習する。
第14回のれんの会計史2のれんの現代的意義について学習する。
第15回運河と鉄道の会計史運河会社と鉄道会社の会計史的意義を概説する。
授業形式 講義形式を原則とする。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 30% 0% 70% 0% 100%
評価の特記事項 出席を重視する。
テキスト 村田直樹『会計学の基層』創成社2020年
参考文献 村田直樹 編著『会計の諸機能』創成社2001年
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 受講前にテキストを一読しておくこと。