令和4年度 学部要覧

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科目の履修と手続き

科目群と学修認定制度

科目群と学修認定制度

「学修に深みを与える系統的履修」と「学修成果の確認」を目的に設置します。

「科目群」 とは, 科目同士の学問的結びつきを明確に表した科目のグループ です。専門 教育科目においては,「プログラム科目」に含まれる科目をより細かなグループに分けることになります。プログラム制に加え,この「科目群」を軸に履修登録すると,より系統性の高い学修が可能となります。

「学修認定制度」 とは,「系統的学修」の成果を証明するために設置されます。「科目 群」ごとに定められた科目数を単位修得すると, 「学修認定」・「専修認定」 という認定が取得でき,在学中の系統的学修を証明することができます。さらに,各科目の成績に基づいて 「優良認定」・「優秀認定」 という,学修成果を証明する認定も取得できます。

専門教育科目の「学修認定」➔ 各科目群内の 6科目の単位修得で認定
専門教育科目の「専修認定」➔ 各科目群内の12科目の単位修得で認定

※ 総合教育・保健体育科目群,外国語科目群における各科目群の認定単位は科目群一覧をご覧ください。

「優良認定」➔ 科目群における履修科目のGPAが2.5以上2.99以下
「優秀認定」➔ 科目群における履修科目のGPAが3.0以上

「科目群」と「学修認定制度」は卒業要件の対象外ですが, 積極的に学修認定制度を利用し,皆さんの将来に繋がる体系的で効果的な学修を進めてください。

学修認定を活用した履修登録の具体例(専門教育科目を例に)

経済学科「理論・政策プログラム」を例にとって,「科目群・学修認定制度」を活用した履修登録の仕方を見てみましょう。以下は,経済学科の「理論・政策プログラム」とその科目一覧です。同プログラムの卒業要件単位数は,24単位です。


表1.経済学科「理論・政策プログラム

表1.経済学科「理論・政策プログラム

さて,表1が示すように,経済学科「理論・政策プログラム」には,100を超えるプログラム科目(1科目2単位)が配当されていますが,系統性の高い(筋道の通った効果的な)学修をするには,どの科目を履修すればよいのかが少し分かりにくいですね。 しかし,「科目群」を参考にすれば,皆さんそれぞれの学修目標に通じる系統的な履修登録が可能となるでしょう。以下では,例として「経済理論科目群」を挙げて説明します。


表2.経済理論科目群

表2.経済理論科目群

表2.「経済理論科目群」は,「経済現象を理解するための基礎となる理論体系を学ぶ」ことを目的に設置されています。この科目群(表1)の内,一年次配当の「学科共通科目」であるNo.1「基礎ミクロ経済学」とNo.2「基礎マクロ経済学」を除いた16の科目は全て「理論・政策プログラム」に含まれています。さて,この科目群内にある科目を中心に履修登録・単位修得すれば,「経済理論」を系統的に学修し,「企業で働くビジネスパーソンなどに必要な経済学的素養を身につける」ことになるでしょう。ここで,「学修認定」と「専修認定」の認定方法について説明します。

専門科目の「学修認定」➔ 各科目群内の6科目の単位修得で認定
専門科目の「専修認定」➔ 各科目群内の12科目の単位修得で認定

※ 総合教育・保健体育科目群,外国語科目群における各科目群の認定単位は科目群一覧をご覧ください。


表3.経済理論科目群における「学修認定」と「専修認定」(例)

表3.経済理論科目群における「学修認定」と「専修認定」(例)

表3.の青い囲みが示すように, 6科目の単位修得で「学修認定」 を, 赤い囲み が示すよう に, 12科目の単位修得で「専修認定」 を取得することができます。(※履修科目は,指定された配当年次を守り,科目群内の科目であれば,どれを選んでも結構です。ただし,科目名Ⅰ・Ⅱについて,Ⅱを履修するには,「Ⅰを履修している」又は「Ⅰをすでに単位修得している」ことが必要となるので注意してください。このような「系統性の高い学修」を遂行した学生に対して経済学部は,公式に「学修認定」・「専修認定」を与えます。 「科目群」を利用して,「科目の系統性」を意識した履修登録をしましょう。

「科目群・学修認定制度」は,履修科目の系統性のみを重視しているわけではありませ ん。それに加えて,学業成績に応じた「学修成果の確認」も目的にしています。上記「学修認定」・「専修認定」は,成績にしたがって,「優良認定」「優秀認定」も付与されます。

「優良認定」➔ 科目群における履修科目のGPAが2.5以上2.99以下
「優秀認定」➔ 科目群における履修科目のGPAが3.0以上

例えば,「経済理論科目群」の中から12科目を履修登録・単位修得し,さらにそのGPAが2.5以上2.99以下であれば,「優良専修認定」を得ることができます。あるいは,そのGPAが3.0以上であれば,「優秀専修認定」を得ることができます。

「科目群・学修認定制度」を活用して,筋道の通った科目履修を行い,高い学修成果をあげましょう!

以下は,各科目群とその「目指す学修成果」です。
皆さんは,どの学修成果を目指しますか?

総合教育・保健体育科目群(学修認定:15科目 専修認定:17科目)
社会の複雑化・人々の価値観の多様化に対応するため,人文科学,社会科学,自然科学 にわたる諸学問の知識を修得するとともに幅広い見地を身に付け,さらに生涯に渡る健 康の礎となる知識と実践力を獲得する。
外国語科目群(学修認定:12科目 専修認定:16科目)
多言語多文化のグローバル社会において,英語,ドイツ語,フランス語,中国語,スペ イン語の学習を通して,世界が多様な価値観と社会構造のもとで成立していることを理 解し,外国語運用能力を高める。
経済理論科目群
経済現象を理解するための基礎となる理論体系を学ぶ。同科目群の系統的履修を通じて, 企業で働くビジネスパーソンなどに必要な経済学的素養を身につける。
経済社会科目群
社会活動の中で,特に産業や生活にかかわる事柄を経済学的に学び,現代社会が抱える 課題を経済学的に理解できるようになる。
経済政策科目群
自律的な経済活動を調整する政策について経済学的に学び,経済学的素養を踏まえた判 断ができる政策担当者に必要な能力を身につける。
国際経済科目群
大きく変動する国際社会を,経済学的に理解する方法を学ぶ。多様な文化を基とする経 済活動を理解し,国際人に必要な経済学的素養を身につける。
地域経済科目群
地方の過疎化や都市の過密化など多くの課題を抱える地域経済を学び,地域の実情に精 通した産業人,政策担当者に必要な能力を身につける。
経済史・経済学史科目群
経済活動及び経済学の歴史を学び,現代社会に新しい知見をもたらす方法を学ぶ。多く の文献にあたり,新しい発見をするための技能を身につける。
情報統計数理科目群
経済活動で生じる数量的事象を数理的に表現し,統計的に規則性を抽出する方法を学び, 現代社会で不可欠なデータサイエンスの手法を身につける。
International Economy 科目群
国際的に活躍するのに必要な,国際経済及び社会の構造を理解し,その理解に必要とさ れる経済学的な考え方を身につける。
International Career English 科目群
国際的に活躍できるビジネス・パーソンになるべく,学術的な英語の理解を深めつつ, グローバルなビジネスの場で必要とされる実践的な英語力を身につける。
産業経営基礎科目群
経済のしくみを理解したうえで,実際のビジネスでの活用を視野に入れ,経営学・会計 学における基礎的な知識を身につける。
アカウンティング科目群
企業や組織におけるお金の流れを理解し,会計プロフェッションとしてビジネスのあり 方を科学的に分析できる能力を身につける。
マーケティング科目群
グローバルの市場や顧客が何を必要としているのかを理解し,データ分析力をもってマ ーケティング活動を企画・実行する能力を身につける。
マネジメント科目群
複雑性を増すビジネスの世界を生き抜く戦略・組織・人材のあり方を理解し,グローバ ルなビジネスシーンで活用する実践的な能力を身につける。
公共経済科目群
市場経済が円滑に機能するために不可欠な政府の役割について財政,年金・社会保障等 様々な角度から幅広く学ぶ。同科目群の系統的履修を通じて,公共セクターの役割を理 解する。
金融科目群
多様な側面を持つ金融を理解するための基礎となる理論・方法論からその応用分野まで 幅広く学ぶ。同科目群の系統的履修を通じて,ビジネスに役立つ金融の知識を習得する。

学科・コース別「科目群と学修認定制度」を活用した履修登録の例

(*各「科目群」は,必ずしも所属学科・コースに限定されるものではありません。)

例1の画像

<例1>
A君(経済学科2年:理論・政策プログラムを選択)

「1年次に単位修得した「基礎ミクロ経済学」「基礎マクロ経済学」の知識をもっと深めたい!」
経済理論科目群の専修認定 (12科目の単位修得で認定)を目指して,2年次は同科群内にある「ミクロ経済学A」「ミクロ経済学B」「マクロ経済学A」「マクロ経済学B」「行動経済学Ⅰ」「行動経済学Ⅱ」を履修登録した。 3年次には,「中級ミクロ経済学Ⅰ」「中級ミクロ経済学Ⅱ」「中級マクロ経済学Ⅰ」「中級マクロ経済学Ⅱ」を履修登録予定。 よい成績を修めて, 経済理論科目群の優秀専修認定の取得を目指している。
➔ さらに,「大学在学中に専門知識の土台となる幅広い教養を身に付ける」ことを目的に,総合教育・保健体育科目群の専修認定の取得を目指し,在学中に同科目群から17科目の単位修得を目指している。

例2の画像

<例2>
B君(経済学科2年:産業・生活プログラムを選択)

「経済学を理論的に理解しながら,地域経済や経営学の知識も深め,地元の地方創生に貢献したい!」
経済理論科目群の学修認定 (6科目の単位修得で認定)を目指して,2年次は同科目群内にある「ミクロ経済学A」「マクロ経済学B」「行動経済学Ⅰ」「行動経済学Ⅱ」を履修登録した。よい成績を修めて, 経済理論科目群の優秀学修認定の取得を目指している。
地域経済科目群の学修認定 (6科目の単位修得で認定)を目指して,2年次は同科目群内にある「地域システム論A」「地域システム論B」を履修登録した。 3年次には,「都市問題論A」「都市問題論B」「地域経済論A」「地域経済論B」を履修登録予定。 よい成績を修めて, 地域経済科目群の優秀学修認定の取得を目指している。
産業経営基礎科目群の学修認定 (6科目の単位修得で認定)の取得を目指して,2年次は同科目群内にある「国際経済論A」「国際経済論B」を履修登録した。 3年次には,「現代企業論A」「現代企業論B」「経営時事問題A」を履修登録予定。よい成績を修めて, 産業経営基礎科目群の優秀学修認定の取得を目指している。

例3の画像

<例3>
Cさん(産業経営学科3年:経営・マーケティングプログラムを選択)

「将来は,マーケティングの知識と外国語の力を活かして,国際的に活躍したい!」
マーケティング科目群の専修認定(12科目科目の単位修得で認定)の取得を目的に,2年次には同科目群内にある「マーケティング論Ⅰ」「マーケティング論Ⅱ」「消費者行動論A」「消費者行動論B」「マルチメディア論A」「マルチメディア論B」の単位修得を果たした。3年次には,「国際マーケティング論A」「国際マーケティング論B」「ブランド論A」「ブランド論B」「広告コミュニケーション論A」「広告コミュニケー ション論B」を履修登録した。よい成績を修めて,マーケティング科目群の優秀専修認定の取得を目指している。
➔ また,産業経営基礎科目群の学修認定の取得を目指して,1・2年次には「基礎ミクロ経済学」「経営学」「経営史A」「経営史B」「現代企業論A」「現代企業論B」を単位修得した。
➔ さらに,外国語科目群の専修認定(16科目の単位修得で認定)を目指し,1・2年次に英語必修科目と第二外国語必修科目(合わせて10科目)の単位修得を果たし,3年次にはTOEIC公開テストで700点の獲得を目指している。TOEIC公開テストで700点以上を獲得すれば,次年度には英語選択科目(「TOEIC Advanced A/B」「ビジネス英語A/B」「メディア英語A/B」)計6科目の単位修得に振り替えができる。

例4の画像

<例4>
D君(産業経営学科3年:経営・マーケティングプログラムを選択)

「将来は,起業家として,国際的にビジネスを展開したい!」
マネジメント科目群の専修認定(12科目の単位修得で認定)を目指して3年次に「経営組織論A」「経営組織論B」「経営戦略論A」「経営戦略論B」「国際経営論A」「国際経営論B」「経営財務務論A」「経営財務論B」「会社法A」「会社法B」「多国籍企業論A」「多国籍企業論B」を履修登録した。
マネジメント科目群の優秀専修認定を目指している。
また,アカウンティング科目群の学修認定(6科目の単位修得で認定)の取得を目指して,2年次には「管理会計論A」「管理会計論B」の単位を修得した。3年次には「企業分析論A」「企業分析論B」「国際会計論A」「国際会計論B」を履修登録した。

例5の画像

<例5>
Eさん(産業経営学科3年:会計・ファイナンスプログラムを選択)

「将来は,公認会計士の資格をもってコンサルタントの仕事をしたいので,在 学中の試験合格を目指している」
アカウンティング科目群の専修認定(12科目の単位修得で認定)を目指して,2年次には「原価計算論A」「原価計算論B」「中級簿記A」「中級簿記B」「管理会計論A」「管理会計論B」「財務会計論A」「財務会計論B」の単位を修得した。3・4年次に「監査論A」「監査論B」「租税法Ⅰ」「租税法Ⅱ」の単位を修得したい。
アカウンティング科目群の優秀専修認定を目指している。
産業経営基礎科目群の学修認定(6科目の単位修得で認定)の修得を目指し,2年次までに「現代企業論A」「現代企業論B」「会計学Ⅰ」「会計学Ⅱ」「基礎簿記Ⅰ」「基礎簿記Ⅱ」の単位をすでに修得した。

例6の画像

<例6>
F君(金融公共経済学科2年:金融プログラムを選択)

「金融業界での就職を目指し,可能な限り金融に関する知識を深めたい!」
金融科目群の専修認定(12科目科目の単位修得で認定)の取得を目的に,2年次には同科目群内にある「金融論A」「金融論B」「財務会計論A」「財務会計論B」「金融政策論A」「金融政策論B」「国際金融論A」「国際金融論B」の科目を履修登録した。
3年次には,「金融システム論Ⅰ」「金融システム論Ⅱ」「金融市場論Ⅰ」「金融市場論Ⅱ」を履修登録予定。よい成績を修めて,金融科目群の優秀専修認定の取得を目指している。

例7の画像

<例7>
G君(金融公共経済学科3年:公共経済プログラムを選択)

「公務員を目指し,公共部門や街や地域についての知識を深めたい!」
公共経済科目群の専修認定(12科目科目の単位修得で認定)の取得を目的に,2年次には同科目群内にある「公共経済学A」「公共経済学B」「財政学A」「財政学B」「社会保障論A」「社会保障論B」「都市問題論A」「都市問題論B」の単位修得を果たした。3年次には,「公共政策企画論」「公共経営論」「地方財政論A」「地方財政論B」を履修登録した。よい成績を修めて,公共経済科目群の優秀専修認定の取得を目指している。

例8の画像

<例8>
Hさん(経済学科国際コース2年)

「得意の英語と大学で勉強を始めた中国語の力を活かして,将来は国際経済に携わる仕事がしたい!」
International Economy 科目群の専修認定(12科目科目の単位修得で認定)の取得を目的に2年次には同科目群内にある「Microeconomics」「Macroeconomics」「International Economics A」「International Economics B」「Japanese Economy A」「Japanese Economy B」の科目を履修登録した。
3年次には,「Global Economy A」「Global Economy B」「Special Topics in Economics A」「Special Topics in Economics B」の科目を履修する予定である。 よい成績を修めて,International Economy 科目群の優秀専修認定の取得を目指している。
➔ さらに,外国語科目群の学修認定(12科目の単位修得で認定)を目指し,1・2年次に英語必修科目と第二外国語選択必修科目(合わせて10科目)の単位修得を果たし,3年次には「コミュニケーション中国語」「メディア中国語」の科目を履修する予定である。
よい成績を修めて,外国語科目群の優秀学修認定の取得を目指している。