学部長からのメッセージ

社会の変化に流されない強靭な精神力と、
柔軟に対応できるしなやかさを

経済学部長 小梛治宣

 変化の激しい社会だからこそ、そしてそうであればあるほど重要さを増してくるのが、ものごとの"本質"を見極める眼ではないでしょうか。その"眼力"を養う場が大学であり、それこそが大学の主たる役割の一つでもあるといえます。確かな知識と心の豊かさに裏打ちされた真の教養を高めることで、本質へと迫る洞察力が磨かれていきます。ここが大事なところなのです。大学生として必要不可欠な教養を十分に身に付けてこそ、専門の知識を吸収する土壌が肥沃なものとなるはずです。付け焼刃でない本物の学識とは、そうして醸成されるものでしょう。
 そこで、日本大学経済学部では、本質を見極めるための土壌を豊かにすべく、外国語や体育を含む教養教育を重視しています。教養ゼミが、専門ゼミと並行して置かれている由縁です。教養を高めた上で専門を学ぶことで、見えてくる世界も違ってくるはずです。
 ゼミといえば、当学部は100を超えるゼミを設けており、単一の学部としては日本でも有数の学生数を擁しているにもかかわらず、徹底した少人数教育を目指しています。入学してくる学生の適性に応じた、オーダーメイドの教育を行なうには、ゼミに勝るものはありません。そして、ゼミではプレゼンテーションやディベートの能力を養います。これが社会人力を高めることにもなるはずです。おそらく、こうした"場"に出会うことは生涯においてここでしかないともいえるのです。
 この場で、自らがこれまで気付かなかった潜在能力に自ら気付き、それを思う存分伸ばして欲しい。そのために私たちは最大限の助力を惜しみなく注ぎ込みたいと思っています。そこから、自主創造の道が開けていく。その結果、時代に流されない確固たる自己を築いていくことができるものと確信しています。
 さて、本学部では教養と専門との"つながり"を重視していると述べましたが、この"つながり"は、学生同士、学生と卒業生(OB・OG)、学生と教職員との"つながり"にもあてはまります。全国から学生が集まってくる当学部では、生涯の"友"となるべき緊密な人間関係をゼミやサークルを通じて築くことが可能です。就職活動に際しても、全国規模の校友組織は大いなる助けとなるはずです。また、教職員とのつながりは、卒業した後様々な苦難に出会った折に、相談する「実家」のような場になるでしょう。いわば、大学(学部)が生涯にわたるセーフティネットたり得ること、学生たちからそう思ってもらえるような大学(学部)にすることが私たちの使命であると考えています。
 もう一つ、当学部にはグローバリゼーションに対応すべく、海外研修や留学制度が充実しています。海外に身を置くことは、異文化を知ることばかりでなく、日本を改めて見つめ直すことで、新たな何かを発見することにも繋がります。海外で自らの可能性を追求する学生のために、当学部では一年間留学しても、四年間で卒業することが可能なカリキュラムも用意してあります。その経験が、未来への可能性を拡げることにもなるはずです。
 というように、当学部では意欲のある学生を支援し、応援するための様々な手立てを講じています。やる気さえあれば、教職員が全力で手助けする――それが当学部のモットーです。
 社会がいかに変化しようとも、それに流されない強靭な精神力と、何事にも柔軟に対応できるしなやかさとを兼ね備えた、自らの可能性を自らの力で磨き上げていけるような人材を育て上げたいと思っています。