学部長からのメッセージ

経済学は人々の幸せを追究する学問です

経済学部長 井尻直彦

世界は大きな変化の時代を迎えています。
 日本は「デフレ経済」からの本格的な脱却には至らない状態が続いています。しかし、その一方で少子高齢化・グローバル化・情報化などが進み、私たちの仕事や生活の在り方が根本から揺さぶられつつあります。経済のグローバル化が進展するにつれ、日本国内で求められる仕事のタイプがよりハイレベルなものに変化しています。さらに、IT技術の発展により、今後は労働人口の約半分がAI(人工知能)やロボットに置き換えられていくとも言われています。このような中、高度な専門知識・創造力を必要とする仕事が急速に増えているのです。
 経済のグローバル化が進んだ世界においては、日本にいながらも市場を通じて世界中の人々の多様なニーズに出会うことができます。新しいアイデアやイノベーションによって今までになかった製品やサービス、あるいはコンテンツを生み出せば、それらが世界中の人々に受け入れられる可能性が広がっています。しかしAIやロボットがいかに発達しても、人と「対話」を重ね他者を理解すること、学習や経験を踏まえて新しいビジョンを創出することなどは、機械に置き換えられることなく、引き続き人が担っていくでしょう。
 このような新しい時代に求められる力をつけるためには、学問を通して多様な価値観や思想に触れること、人の話を深く理解した上で自分の意見を自身の言葉で表現できることが重要です。ニチケイのプログラムは、こうした能力を学生自身が仲間と協力しながら身につけていけるよう工夫されています。例えば、ゼミの学習で企業の経済活動や地域の町おこしの現場に触れる、あるいは留学先でさまざまなバックグラウンドを持つ人と語り合うといった経験が、視野を広げ、大きな学びにつながるでしょう。
 学生の皆さんは卒業後にどこで働き、どのような生活をすることになるのか、予想ができません。どこに向かうにせよ、主体的に現実の動きを観察・分析し、自分の考えを言葉で表現する力を磨くことによって、自信を持って新しい世界に踏み出してほしいと思います。
 ニチケイで、経済学を中心とした学問を幅広くのびのびと勉強し、皆さん一人一人の能力を思い切り伸ばしてください。経済学は人々の幸せを追究する学問です。経済学を学び、他者の幸せを考えるとともに、自己の幸せも考えられる人になってください。