Seminar
ゼミナール
管理会計の基礎と実践
藤野ゼミ
テーマ
管理会計論
分類
専門研究
担当教員
藤野 雅史 Masafumi FUJINO
ゼミサイト
ゼミの内容
地域
社会の仕組み
企業の仕組み
お金の流れ
人の思考・感情・行動
ゼミの特徴
グループワーク型
他大学との交流
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

管理会計論は会計学の一分野ですが、企業の経営(者)のために利用されることから、経営には何が必要かということを考えながら研究しています(経営は企業だけでなく、政府・自治体・NPOなどでも必要とされます)。経営戦略を広く共有してもらうための仕組み・メンバーのやる気を引き出すような仕組み・創造的なアイデアを形にしていく仕組み・地域の人と人、組織と組織を結び付ける仕組みなど、こうしたさまざまな仕組みとして管理会計がどのように役立つのかを考えています。

Q. ゼミの様子は?

ゼミでは、テキストを使って議論し合う・ゼミ生が選んだ記事や論文について発表する・ゼミ生が考えたテーマについてディベートする・グループ研究のプレゼンテーションをする……など、さまざまな形で研究を進めています。ゼミ生が主体的に問題提起やテーマ設定を行い、教員は議論や研究をサポートしていきます。発表する側は自分たちで考えた課題や解決策をわかりやすく伝えること、発表を聞く側はその課題を一緒に考えていくことを心掛けています。

Q. ゼミの特徴は?

会計学は実践の中で培われてきた学問なので、ゼミの活動でも企業や地域という実践の場から学ぶことを心掛けています。また、研究の成果は、ゼミ内にとどまらず、他大学の学生はもちろんのこと、企業や地域の方とも共有できるように発信していきます。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • エスノグラフィーと販売員の立場から消費者の購買心理を探る
  • BSC(バランスト・スコアカード)の促進要因・阻害要因
  • レピュテーションの問題点とBSCの必要性について
  • 共同研究開発の推進 ―目指すべき基礎研究体制の在り方とは―
  • 包括利益の情報有用性 ~包括利益と当期純利益
  • サプライヤーにおける原価企画 ―教育の観点からみる原価企画とは―
  • シェアードサービスの新たなステージとその必要性
  • 空き家増加を食い止める ―中古住宅流通促進のための建物評価―
1年間の主なイベントスケジュール

04月 新ゼミ生歓迎会
09月 夏合宿(4年生:卒業論文の中間報告、2・3年生:グループ研究の中間報告)
10月 OB・OG会
10〜12月 他大学との研究発表会(関西大学・法政大学・明治大学・成蹊大学・専修大学など)
12月 アカウンティングコンペティション参加
02月 春合宿
03月 卒業生送別会

OB・OGの就職業界TOP3
  • 金融業(銀行・信用金庫・証券など)
  • 製造業(食品・衣料品・自動車・薬品などのメーカー)
  • 流通業(商社・百貨店・量販店など)
取得者の多い資格
  • 日商簿記検定2級・1級(日本商工会議所主催)
学生へのメッセージ

ゼミの最終的な狙いは、自ら問題を見出し、自分の頭で考え、自ら解決策を探っていくことです。そのためには論理的な思考を身に付けることが必要です。管理会計論の研究を通じてこうした狙いを実現していってほしいと願っています。あきらめずに課題にチャレンジし続けてください。

研究成果

管理会計のつくり出す情報の流れが、どのようにその人と人との関わり(関係性)を形成するのかを研究しています。管理会計のつくり出す情報の流れには、利益や原価の業績目標値といったフォーマルなものもあれば、協力的な態度や感謝や敬意といった情緒的な(非公式の)ものもあります。最近行った現場の管理者たちを対象とする調査では、ある業績結果を示す数値が、現場同士の貸し借りの関係に影響を与えていることがわかってきました。その数値によって貸し借りの一部が双方に見えるようになることで、市場からの要求に対応するための長期的な協力関係をつくり出すことにつながっていました。

グループ研究でのプレゼンの様子

夏合宿

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