Seminar
ゼミナール
鷲見ゼミ
テーマ
地方財政論,地方創生
分類
専門研究
担当教員
鷲見 英司 Eiji SUMI
ゼミサイト
ゼミの内容
都市
地域
経済の仕組み
社会の仕組み
人の思考・感情・行動
ゼミの特徴
グループワーク型
他大学との交流
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

ゼミの研究の柱は二つです.
一つは、インゼミ大会のテーマがゼミの研究テーマになっています。
近年では、「コロナを転機に日本は諸問題を解決していけるか?また,そのためになすべきことはなにか?」「少子化の原因・対策は何か」「改正入国管理法の施行は、日本社会にいかなる変化をもたらすか」といった課題に取り組んでもらいました。
もう一つは、地域における諸課題がテーマです。
近年では、地方自治体における人口増減の要因の分析や人口対策について、また、人口減少が市町村の水道や公共施設の維持等の住民生活に与える影響を調査してもらっています。

Q. ゼミの様子は?

これまでのゼミを振り返れば、ゼミ生同士の仲がとても良く、活気があるゼミです。インゼミ大会では苦労を共にしますから同期の横のつながりは強く、それを知っている先輩が自主的に後輩の面倒を見てくれます。ゼミ内で蓄積された知識・経験(就職活動も含む)・技術(PC,プレゼン)は、先輩から後輩に伝えられています。

Q. ゼミの特徴は?

ゼミ活動の柱も二つです。
一つは、インゼミ大会に参加して、研究論文とプレゼンテーションで競い、大学生同士で切磋琢磨します。基礎的な学習(インプット)もやりますが、アウトプットしながら必要なインプットをする、実践を重視した活動をしています。
もう一つは、地方自治体から機会をいただいて、地方創生や少子化対策等の定量分析や政策提言をゼミのテーマとして取り組んできました。誰の役にも立たない研究ではなく、地域の皆さんや行政のためになる研究を研究室の目標としています。
鷲見ゼミでは、自治体に出向いてヒアリング調査します。インゼミ大会では他大学の学生と交流します。2-4年生が共に行動します。社会とのつながり、大学を超えたつながり、学生同士の縦横のつながりを大事にしています。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例

卒業論文はゼミ生の関心を優先しています(前任校の例).
・ 日本におけるシルバー民主主義と若者世代の投票意識
・ 新潟県における出生率格差に関する実証研究
 ―市町村パネルデータを用いた出生率の決定要因分析―
・ 健康寿命延伸がもたらす効果と健康寿命決定要因の分析
・ SNS の普及がリアルコミュニケーションに与える影響に関する分析
・ 学生による地域活性化プロジェクトの意義
・ 行政サービスの効率化 ―コンパクトシティの観点から―
・ EC が成長する日本社会におけるショッピングセンターの存在意義

2月 新ゼミ生歓迎会・卒論発表会
3月 春合宿
4月 花見
9月 夏合宿
12月 インゼミ大会

その他、ゼミ生と相談してゼミのイベントを決めます.

OB・OGの就職業界TOP3

13) 公務
1) 金融業
12) サービス事業

学生へのメッセージ

皆さんのなかには、地方創生には興味があっても、(私が「地方財政論」の講義で説明する)地方財政の制度や経済理論には興味がないという方もいるでしょう。例えば、数字が嫌いでない方は、地方創生政策の基盤となる自治体の財政状況が健全か否かを分析したり、データワークを厭わない方は徹底的に自治体の地方創生の成果を横並びにして比較するのはどうでしょうか?地方創生と言っている方たちでも自治体財政のことは意外と知りません。自治体は他の自治体と比較した自分たちの相対的な位置をよくわかっていません。だから皆さんの取り組みは有益なものになります。個々人の興味に合わせてアドバイスすることがゼミ教員の役割だと思っています。まずは面白い・好きなものに飛びついて、土台は後回しということでも悪くないと思います。私もそうでしたが、実際に多くの社会人の方が土台を固めたくて、大学院で学び直されているわけですから。

研究成果
  1. 地方自治体の財政運営の効率性(同じ行政サービス水準なのになぜ費用が高い自治体と低い自治体が現れるのか)について、その要因を多面的に明らかにする計量経済分析を行っています。
  2. 地域活性化を目的としたアートイベント(「越後妻有大地の芸術祭」等)が地域の人々のつながりを深めたり地域への愛着を強くしているのか等を、アンケート調査から定量的に分析しています。
  3. 「なぜ同じ地域なのに、あの町の出生率は高くて、別の町は低いのか?」を明らかにするために市町村別・世代別の出生率や社会動態の調査・研究を行っています。
  4. 私たちの幸福度や生活満足度は自分自身の所得とともに高まりますが、他人の所得との比較も重要だと言われています(相対所得仮説)。私たちはやはり同世代の裕福な人を見れば、妬みもします。日本やアジア諸国における相対所得仮説を検証しています。
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