「言葉」への理解を深める

テーマ
音声学・言語学研究

中村光宏ゼミ

分類
教養研究
担当教員
中村 光宏 Mitsuhiro NAKAMURA
ゼミの内容
  • 人の思考・感情・行動
  • 地域
  • 文化
  • 言語
ゼミの特徴
  • じっくり研究型
  • グループワーク型

Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

言葉によるコミュニケーション全般を対象として研究を進めています。具体的には、日本語や英語に観察される発音・表現・文法的特徴に焦点を絞り、さまざまな言語資料を収集して調査分析します。

例えば、なぜ英語の発音を難しいと感じるのでしょうか。なぜ若者は「やばい」を「すげー・かっこいい」の意味で使用するのでしょうか。なぜ「すみません」は謝罪と御礼の両方で使用できるのでしょうか。私たちの日常を注意深く観察し、「言葉」や「発音」に関する素朴な疑問や不思議な現象を、音声学と言語学の観点から考えます。研究活動を通して「日本語らしさ」と「英語らしさ」についての理解を深めることを目的としています。

Q. ゼミの様子は?

授業では、まず言語分析の基礎となる「方法論」を講義形式で学んでいきます。それぞれが研究課題に取り組むために必要な基礎知識を、正確に身に付けることに重点を置いています。その後、個人あるいはグループで、興味のある事柄について研究プロジェクトを考え、調査・分析していきます。調査・分析や結果報告は演習形式で行っています。調査結果を口頭発表で報告し、クラス全員で議論しながら理解を深めています。感じたことや気が付いたことを積極的に発言できるようなクラスの雰囲気も大切にしています。

Q. ゼミの特徴は?

普段使っている言葉を分析的に捉えるのは、思いの他、難しいものです。そのためには、観察する視点を養うことが何よりも大切です。また当ゼミでは、考えを進めるための理論的枠組みを正確に理解することに時間をかけています。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • 発音を通じて見るイギリスの社会・文化
  • データ分析から読み取る若者ことば
  • 外来語の使用と音声・音韻的特徴
  • ことばの音が与える効果と商品のネーミング
  • AKB48のニックネームの音韻的特徴
  • 漢語複合語の短縮規則:大学名の略称を資料として

1年間の主なイベントスケジュール

07月 第1回研究発表会
11月 第2回研究発表会

前期・後期それぞれに、少なくとも1回は研究発表会を開催し、調査・研究の中間報告を口頭発表してもらっています。この他のイベントについては、ゼミ生と適宜相談しながら進めています。

OB・OGの就職業界TOP3

情報通信業(通信・マスコミ・インターネットサービスなど)
流通業(商社・百貨店・量販店など)
公務(省庁・地方自治体・警察・消防など)

学生へのメッセージ

私たちは毎日言葉を話し、毎日言葉を書いています。家族や友だちと話すときの言葉や、メールに入力している言葉・アナウンサーの発音・商品のネーミング・ニックネームなどを注意深く観察してみましょう。興味深い発見がたくさんあります。そのような発見を通して、コミュニケーションについての理解を深めていきたいと思います。

研究成果

専門分野は音声学です。話し言葉がつくり出され(発音)、理解される(聴取)プロセスを研究しています。電磁的調音観測器(Electromagnetic Articulograph)やリアルタイムMRIを利用して、私たちがどのように発音しているかを調査分析します。皆さんは、英語の話し言葉を聞いていて、音が聞こえなかったり、音が変化したり、別の音が加えられたりしていることに気づいた経験はないでしょうか。そのような「発音変化がどのように起こるか」、そして「発音が変化しているにもかかわらず、なぜ正確に理解できるか」という疑問を研究課題としています。

→日本大学 研究情報データベース