社会・文化を複眼的に捉える

テーマ
「あるく・みる・きく」— フィールドワークから考える現代日本

坂野ゼミ

分類
教養研究
担当教員
坂野 徹 Toru SAKANO
ゼミの内容
  • 人の思考・感情・行動
  • 地域
  • 文化
  • 歴史
  • 社会の仕組み
ゼミの特徴
  • グループワーク型
  • フィールドワーク重視

Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

2・3年生合同のグループ(前期)、および個人(後期)によるフィールドワークをゼミ活動の中核に置き、フィールドワークとそれに関連する文献の読解を通じて、現代日本の文化や社会について考えようとするゼミです。目指すところは、自分たちの日常世界を捉え直す作業を通じて、社会や世界のあり方を複眼的に捉える視点の獲得にあります。なお、ゼミで扱うテーマの範囲は非常に幅広く、いわば「何でもあり」だと考えていいでしょう。

Q. ゼミの様子は?

担当の学生がテキストの内容についてレジュメ(資料)を用いながら発表し、質問やディスカッションを行うのが基本です。適宜、グループ調査に関する話し合いや学外に出てのフィールドワーク、全体でのフィールドワーク成果の発表会も実施します。

Q. ゼミの特徴は?

どうしても普段の調査フィールドが都市(東京)に偏ってしまうので、夏のゼミ合宿は、思い切って遠くまで出かけ(過去の合宿地は沖縄・奄美[鹿児島]・東日本大震災の被災地など)、現地で聞き書きや動画撮影などのフィールド調査を実施しています。また、他学部(法学部・文理学部)や他大学(神奈川大学)との共同ゼミ発表会も実施しています。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • インディーズロックの文化社会学
  • 屋上遊園地の歴史と終焉
  • ガンプラの現代史
  • キラキラネーム、その歴史と背景
  • 障がい者とともに生きること
  • グラフィティ ─落書きかアートか
  • じっちゃんのライフヒストリー ─ある満洲引き揚げ者の記録
  • 世界遺産と町おこし ─富岡製糸場を例にして

1年間の主なイベントスケジュール

04月 合同フィールドトリップ・新ゼミ生歓迎会
05月 グループ調査(2・3年生)
09月 夏合宿(離島でのフィールドワークなど)
10月 合同フィールドトリップ・交流会
03月 卒業生送別会・新ゼミ生顔合わせ会

OB・OGの就職業界TOP3

金融業(銀行・信用金庫・証券など)
情報通信業(通信・マスコミ・インターネットサービスなど)
サービス事業(税理士・会計士・コンサルティングなど)

取得者の多い資格

  • 税理士

学生へのメッセージ

私の専門分野は科学史で、フィールド系の学問(人類学や民俗学・考古学・生物学など)の歴史を研究していますが、個人的には映画や音楽・小説・漫画などにも広い関心を持っています。私の科学史の講義を取るだけでは、講義内容とゼミ活動とのつながりが分かりにくいかもしれませんが、私自身の中では両者が密接に結び付いています。

経済学部は大きな学部なので、いろいろな学生がいます。ゼミは共同作業なので人間関係を構築する能力は必要ですが、好奇心旺盛でちょっとクセのある学生、大歓迎です。なお、フィールドワークというと、何となく本を読まずに済むのでは、と考える人もいると思いますが、本を読むことも大切にしています。

研究成果

最近出した本の一つに『帝国を調べる ─フィールドワークの科学史』(勁草書房)があります。これは私が編者になり研究仲間と共に出した本ですが、その中で私は、戦前パラオにあった熱帯生物研究所に集まった研究者の活動について書きました。パラオは今ではダイビングスポットとして有名ですが、戦前は日本の植民地であり、そこには日本人がたくさん暮らしていたのです。熱帯の小さな島に派遣された研究者は、現地の日本人やパラオ人に囲まれながら、どのような研究活動を送ったのか、文献調査と現地でのフィールドワークから明らかにしようとした研究です。

→日本大学 研究情報データベース


島の運動会に参加して


夏の合宿、奄美にて