Q. ゼミではどんなことを研究していますか?
気候変動に代表される環境・社会・ガバナンス(ESG)問題は世界的に大きな注目を集めています。日本企業もこうした動きと無縁ではありません。遠藤ゼミでは、日本の将来を担う皆さんに直接関連してくるこれらのテーマを深く掘り下げていきます。ESG問題については解説を適宜織り交ぜ、理解が進んだ段階でESG投資、サステナビリティ情報開示、コーポレートガバナンスに関する書籍を読み込んでいきます。
Q. ゼミの様子は?
2年生は、プレゼン資料の作成、経済統計についての学修、チームに分かれてのディベート、企業や産業に関する調査などによって基礎的な分析力を身に付けていきます。3年生は、グループに分かれて調査した結果を資料にまとめ、インターゼミで発表してもらいます。各学年とも10名程度の少人数で進めていきます。
Q. ゼミの特徴は?
ESGというテーマは、金融の問題であると同時に企業経営の問題でもあります。そのため金融のトレンド(鳥の目・魚の目)を理解するだけでなく、企業分析のスキル(虫の目)も身に付けていきます。ゼミ生の就職活動を支援する観点から、ゲストスピーカーを招いた講演会なども企画します。
Q. これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例を教えてください。
- 電気自動車普及に向けた提言
- 女性取締役の増加は企業パフォーマンスを改善させるか?
- フェアトレード商品普及に向けた提言
Q.1年間の主なイベントについて教えてください。
4月 | 新ゼミ生の歓迎会 |
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7月 | 東洋大学経済学部とのインターゼミ(3年生) |
9月 | ゼミ合宿(全学年合同) |
11月 | 新ゼミ生の選考(面接に現役ゼミ生も参加) |
12月 | 立教大学観光学部とのインターゼミ(2年生) |
学生へのメッセージ
19世紀の政治経済学者ジョン・スチュアート・ミルは、「経済学しか知らない人は、経済学すらまともにわかっていないのである」という言葉を残しています。学問領域の境界線など便宜的なものに過ぎないのに、それに縛られると本質が見えなくなってしまうという警句です。自由度が高いゼミだからこそ隣接学問にも越境して、自分なりの「知識の地図」を作り上げていきましょう。
研究成果
企業の社会的責任(CSR)に関する実証分析を研究テーマとしてきました。主な研究成果として、CSR指標と企業価値の分析や、CSR活動の決定要因の分析があります。これらについては著書『CSR活動の経済分析』(中央経済社)でまとめています。