Q. ゼミではどんなことを研究していますか?
古代から現代までの長い歴史において、哲学的な問題として扱われ論じられてきた問題は多岐にわたります。ゼミでは、こうした伝統的な哲学的問題を念頭に置いて活動することになりますが、同時に、参加者各自が、自分自身の問題として抱いている問題(取り上げる問題にひとまず制約は設けません)に哲学的に取り組む活動(その問題の説明紹介をしたり、その問題に関連する文献を調べて読んだり、その問題について考えて発表してレポートを作成する、などなどの活動)を行う予定でいます。
Q. ゼミの様子は?
例えば、根拠を示しながら考えができるだけ丁寧に表明され、気になることについては些細なことからでも疑問・反論が出され、出された疑問・反論については一生懸命な説明がなされ、分からないことは分からないこととして可能な限り明らかにさせて、各々が自分で考えていくという共同作業ができる場、が理想かもしれません。
Q. ゼミの特徴は?
参加者のそれぞれが、独りよがりにならず「他者」との対話を通じてじっくり考える、ということを大切にしたいと思います。
これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
令和8年度開講のゼミのためありません。
1年間の主なイベントスケジュール
令和8年度開講のゼミのため、まだ計画はありません。ゼミ生のみなさんと相談して決めたいと思っています。
OB・OGの就職業界TOP3
新設ゼミのため該当者なし
取得者の多い資格
新設ゼミのため該当者なし
学生へのメッセージ
気になる疑問・問題を無視したり、安易に「解決」したりするのではなく、その疑問・問題を大切にし、落ち着かない状態に堪え、とはいえ、その状態に安住するのでもなく、たゆまず考え続ける力を体得して欲しいと思います。私も頑張ります。みなさんの取り組みによって、このゼミが、対話をしながら自分の問題についてじっくりと考えることができる場となることを期待しています。
研究成果
形而上学、認識論、倫理学、それぞれの領域における諸問題に興味があるのですが、とりわけ最近は「私の両立の問題」というものに中心的に取り組んでいます。
この問題は、
1)現在においてリアリティを伴ってその存在を確信している(と思われる)私の存在と、
2)通時的に過去から現在にまで渡って(そしておそらくはもうしばらく続く未来まで?)持続的に存在する私の存在、
との関係に関するものです。
この1)と2)とがどのように両立し、重ね合わされているのだろうか、という点に疑問を持っています。
1)は私の視点から私だけが(理解するというよりも)意識的に実感してしまうもののように思われる一方で、2)は意識的に実感するというよりも、客観的に私たちが理解するものであるように思われます。
1)と2)との両立が、現に私において成立しているのは確かであるとも思っているのですが、何故そんなことが起きているのか不思議だなと思っています。
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