Q. ゼミではどんなことを研究していますか?
育児と仕事との両立の難しさや長時間労働など、働き方に関する様々な問題が話題になっています。これらは労働者個人の問題にとどまらず、社会全体にも影響を与えます。例えば育児と仕事の両立が困難なら、働き続けたいと考えている人々は子どもをもつことを諦めたり、本来希望する子ども数よりも少ない人数しか子どもを持たないかもしれません。このことは少子化進行につながり、労働者個人だけでなく、社会全体にも深刻な影響を与えます。
そこで、本ゼミナールでは人々の働き方やこれに関連する諸問題とその対処について経済学的に分析することを通して、労働を取り巻く環境に対してどのようにアプローチしていけば良いか考えます。
Q. ゼミの様子は?
2年生は調査・分析に必要な基礎知識を身に着けるために労働経済学に関連したテキストを輪読します。
3年生は卒業論文の執筆に向けて各自が関心のあるテーマを設定し、そのテーマに沿って調査・分析を行います。4年生は3年生で行った調査・分析結果に基づいて卒業論文を執筆します。
Q. ゼミの特徴は?
ゼミ合宿で事前課題に対するグループワークを行います。夏休みの間に与えられた課題に取り組み、その成果を合宿で報告してもらいます。合宿を通してゼミ生の課題発見力、分析力、プレゼンテーション能力の向上を図ることを目的としています。
これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
令和5年度から開講したゼミナールのため、まだありません。
1年間の主なイベントスケジュール
4月 新ゼミ生歓迎会
8月~9月 ゼミ合宿
3月 卒業生送別会
その他の活動については、ゼミ生と相談の上決定します。
学生へのメッセージ
本ゼミナールの研究内容に高い関心をもち、意欲的に活動する学生を歓迎します。3年間のゼミ活動を通して経済学的な考え方を身に着けてほしいと思います。また、ゼミ活動は学生生活の中心となるものです。卒業後も本ゼミナールに所属していて良かったと思ってもらえるように精一杯サポートしたいと思います。
研究成果
女性就労に関する実証分析を中心に行ってきました。近年、仕事と育児を両立しやすい社会を目指して保育所や学童保育の受け皿増加が急激に進んでいますが、このような政策と女性就業率との関係についてデータ分析を行いました。さらに、近年日本でも関心が高まっている不妊治療について、これまで必ずしも明らかではなかった不妊治療と仕事との両立の実態について調査を行いました。