Seminar
ゼミナール
組織に働く心理を読み取る
加藤恭子ゼミ
テーマ
人的資源管理、産業・組織心理学
分類
専門研究
担当教員
加藤 恭子 Kyoko KATO
ゼミサイト
ゼミの内容
企業の仕組み
グローバルな課題
福祉・労働
数学・統計
人の思考・感情・行動
ゼミの特徴
グループワーク型
じっくり研究型
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

企業における「人の管理」と「人の心理」について研究しています。
「人の管理」とは企業側から見た視点で、どんな人を雇い、どう教育し、どう評価し、どう賃金を与えると企業としてよい成果が出るのか、を考える視点です。
一方「人の心理」とは働く人側から見た視点で、どんなことでやる気が出るのか、どんなリーダーがよいリーダーなのか、集団で行動するとき葛藤が生じるのはどんなときか、などを考える視点です。

企業だけではなく、部活やアルバイトでも応用できる内容です。今まで集団活動をしたことがある人(特に悩んだことがある人)は、集団と個人との関係について、理論を学びながら、どうやったらうまくいくのかを考えてみましょう。

また、国際プログラムではありませんが、交換留学生を毎年受け入れたり、ゼミでホームステイに行ったりして、グローバルな視点で人と企業の関係を見ていけるようにしています。

Q. ゼミの様子は?

ゼミ生による発表を中心に行っています。2年生では基本となるテキストを分担して発表します。3年生になると自分の好きなテーマで研究発表します。発表の後には必ず質問タイムがあり、皆、積極的に手を挙げて発言し、発表者はそれに答えます。2・3年生は一緒にゼミを行うので、先輩から教えてもらうこともたくさんあります。4年生も指導的な立場でゼミに参加しつつ、卒論に取り組んでいます。

Q. ゼミの特徴は?

本から学ぶだけではなく、インタビューやアンケートなどを行ったり、他大学のゼミの学生と討論したり、能動的に研究しています。

また、ゼミのさまざまな行事は、学生が主体となって企画しており、そうした経験を通して社会人としての基礎力を身に付けられるようにしています。その成果が出ているのか、当ゼミの卒業生は、企業に入ってから社長賞を取ったり、営業で全国トップになったりとあらゆる業界で活躍しています。中には自分で会社を起こした人もいます。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • コーチングとティーチング ~高校球児のニーズを探る~
  • 中学男子バスケットボール部におけるコミットメント分析 ~目標達成におけるコミットメントの重要性~
  • 飲食店で働く大学生アルバイトの仕事に対する満足度と組織コミットメント調査 ~大学生がアルバイトに求めるもの。続ける理由とは。スターバックスのインタビュー例をもとに~
  • 日米大学生の就労意識に関する調査 ~日本企業の海外現地法人におけるアメリカ労働者の職務満足に向けて~
  • 日本の新卒採用面接における応募者の嘘に関する研究 ~大学生へのヒアリングとアンケート調査を用いて~
  • リーダーシップとモチベーションから見る生産性の差異 ~大学生の集団活動を対象に~
  • 育児と仕事の両立に向けた労働時間の管理とは ~育児期版ホワイトカラーエグゼンプション~
  • 中小企業のグローバル化における課題 ~グローバルリーダー育成に向けてCU導入の方法~
1年間の主なイベントスケジュール

04月 新年度懇親会(交換留学生の歓迎会も兼ねて)
06月 企業訪問(副ゼミ長企画)
08月 夏合宿(2年生はテスト・3年生はインナー中間報告・4年生はレクリエーション、企業訪問も)
10月 OB・OG会(卒業生と現役生の交流)
11月 インナー大会参加・合同ゼミ(日大経済岩出ゼミ・実践女子大谷内ゼミと)
12月 新ゼミ生歓迎会・役職交代式&忘年会
01月 新年会・4年生の就職報告会
03月 就職模擬面接&決起集会(3年生)・卒業生送別会・春合宿(新2年生の登竜門企画・3年生のインナー中間報告・教育訓練ゲーム)

OB・OGの就職業界TOP3
  • 金融業(銀行・信用金庫・証券など)
  • 情報通信業(通信・マスコミ・インターネットサービスなど)
  • サービス事業(税理士・会計士・コンサルティングなど)
取得者の多い資格
  • TOEICテスト
  • 証券外務員
  • 宅地建物取引士
  • 社会保険労務士
学生へのメッセージ

ずっとマスコミで働きたいと希望し、教育関係のTV番組を製作している会社に入ったものの、「相手の顔が見えなきゃ教育できない!」と思い、大学の教員になりました。そんな経緯から、一人ひとりに合わせて指導できるゼミを大切にしています。とはいっても、学生が受け身になるような授業はしません。もっと言えば、こちらから知識を与えることはありません。自分で本を探し、インタビューしたり、アンケートを取ったりと、学生自らが知識を得るための活動を、サポートしています。ぜひ、自ら行動できる人に来てほしいです。

研究成果

「仕事における成功は知能指数(IQ)では予測できない」というアメリカの心理学者マクレランドの言葉に興味を持ち、「仕事における成功を予測できるものとしてのコンピテンシー」の研究をするようになりました。

コンピテンシーは、日本では「行動特性」と訳されていますが、重要な点は「職務ごとに必要とされる行動特性が異なる」という点です。日本企業では、これまで何でも屋(ゼネラリスト)が評価されてきましたが、グローバル競争激化やAIが導入される中で、職務ごとに成功する可能性が高い人を採用し、プロフェッショナルとして育成していくことが今後もっと必要となります。

これまでの研究対象として、航空管制官や看護師のコンピテンシー調査を行ってきましたが、今後もさまざまな職務のコンピテンシー調査をしていくことにより、日本にもっとプロフェッショナルが増えればよいと思っています。

ゼミの説明会の後に撮った1枚。ゼミ愛があふれるよう!

合宿の教育訓練ゲーム。レゴ対決です!

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