Q. ゼミではどんなことを研究していますか?
実社会で不可欠な、「読み」「書き」「ソロバン(=データ処理・分析)」の基本的な素養を身につけるため、まずは腰を据えて時間をかけて学んでいきます。具体的には、①テキストをじっくり読んで、読解力・理解力を深める、②自分で考察して考えをまとめる、③議論する、といったことを基本活動にしています。テキストは、ゼミ生が興味深く学べ、思考力を鍛えるようなものを選びます。
4年生の卒業論文は、こうした活動の総仕上げと位置付けられますが、そこで目指すのは現実の社会現象について、理論的な分析ツールを用いて、自ら能動的・批判的に考察し、論理的に表現する能力を身につけることです。
ここで鍛えた能力は目に見えないものですからすぐには実感できないかもしれませんが、のちのち威力を発揮すると思っています。
こうした活動を通じて、生きていくための人間力を高め、いかなる困難にも立ち向かえるタフさと柔軟性も身につけていただければと思います。
Q. ゼミの様子は?
基本的には程よい緊張感をたたえつつも、和やかな雰囲気だと思います。オンとオフのメリハリははっきりつけるよう心掛けていますが、ゼミに緊張感をもって真剣に臨んだからこそ得られる爽快感、心地よい疲労感を楽しむことができると思います。慣れないうちはヘトヘトかもしれませんが。
ゼミでの学生同士のヨコ(同期)やタテ(先輩・後輩)のつながりは非常に大事にしています。
Q. ゼミの特徴は?
オン/オフの切り替えは大事にしています。通常のゼミでの活発な議論はもちろんですが、特に、公式(に加え随時開催の非公式)の懇親会、合宿などの交流イベントでは、盛り上がりを期待しています。
これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
- ガソリンスタンドの価格決定システムの分析
- 待機児童はなぜなくならないのか?
- ファストフード店における店長のリーダーシップ類型
- 国内映画産業の構造変化
- 国内農業の生産性の多面的分析
- 雇用システム移行の難しさ―自衛隊における男女共存型システムについて分析―
など
1年間の主なイベントスケジュール
懇親会、ゼミ合宿、体育祭
OB・OGの就職業界TOP3
- 製造業
- 流通業(卸売業・小売業)
- サービス事業
(※補足:前任校での大まかな傾向です)
学生へのメッセージ
長い人生の中でも、4年間という限られた期間にできることは限られています。今やっておくべきこと、今しかできないことのために、一歩踏み出しましょう。
研究成果
企業や産業の変革に関心を持っています。
【著書】
『業界革新のダイナミズム ―デジタル化と写真ビジネスの変革―』(白桃書房)
『松下電器の経営改革』(有斐閣、共著)
【その他】
「ビジネス・ケース タカキベーカリー : 「石窯パン」の開発と市場開拓」(一橋ビジネスレビュー)
「ビジネス・ケース ヤマハ―携帯電話着信メロディ・ビジネスの技術開発、ビジネスモデル構築」(一橋ビジネスレビュー)
など