Seminar
ゼミナール
越澤ゼミ
テーマ
スポーツを読み解く
分類
教養研究
担当教員
越澤 亮 Koshizawa Ryo
ゼミの内容
人の思考・感情・行動
ゼミの特徴
じっくり研究型
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

2年生の前期は、3人グループで実験&発表を行います。具体的には、グループで撮影した動画を用いて視線計測による実験を行います。その実験データをまとめて発表することを通じて研究の基礎を学びます。
2年生の後期は、各自興味のある研究テーマについて実験・調査を行い、研究を進めていきます。
3年生は、1月開催予定の日本アプライドスポーツ科学会で発表するために、1年間を通じて実験&発表準備を行います。優秀発表賞を目指してじっくり研究に打ち込んでもらう予定です。
また、ゼミ全体のテーマとして、①7月の都市対抗野球を題材に企業スポーツについてのフィールドワーク、②ゼミ合宿でのスポーツ関連施設のフィールドワークを実施することとしています。
学期末(前期15週目・後期12月最終週)には、ゼミ生間で合同研究発表会を通して、積極的な研究ディスカッションを行います。

Q. ゼミの様子は?

主体的に興味のあるテーマに対して研究を進めています。またゼミ生間で自身の研究テーマについて積極的にディスカッションを行い、意見を交わしています。総じて、同じ学年、異なる学年、それぞれで和やかな雰囲気でゼミ内の活動に取り組んでいます。

Q. ゼミの特徴は?

自身の興味のあるテーマを自由に選んで研究を進めていきます。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • English Premier Leagueにおける市場価値とリーグ成績の関係性について
  • NPBにおけるシチュエーション別の失策数と勝敗数との関連性について
  • 緩急投手はプロの世界で通用するのか
  • 経営面から見えてくるB リーグの今と未来

3年生の1月に日本アプライドスポーツ科学会に参加し、学会発表することとしています。優秀発表賞を目指して1年間かけて研究準備をします。
ゼミ合宿では、スポーツ関連施設のフィールドワークを実施することとしています。
その他の活動については、学生の主体性を尊重しながら相談の上で決めていきます。

  • 一般企業
  • 公務員(教員、警察官、消防士)

なお、教員から就職先を紹介することはございません。

学生へのメッセージ

大学生活は人生のほんの一部です。あまり深く考えすぎず,結果を気にし過ぎずにいきましょう。そして,時間を忘れて何かにのめり込んでもらえたらと思います。その「のめり込むもの」が,あなたのこのゼミでの研究対象です。また,研究を通じて一つの物事に向き合う一方で,社会との関わりも大切にしてもらいたいです。それらに対して真摯に取り組むことで,広い視野の下で深く「スポーツを読み解く」ことができると考えられます。

研究成果

野球のバッターがボールを芯で捉えるには、美しいスイングの前にボールが「いつ」「どこ」に来るのかを前もって予測する必要があります。その予測はどのように脳で処理されて導かれているのか、これが私の研究テーマです。 これまでにコンピュータディスプレイ上の統制された環境で、途中で遮蔽されるターゲットの〔軌道〕〔到達時間〕〔到達位置〕をどのような脳活動様式の下で予測しているか検討してきました。
その中で、ターゲットが移動途中で遮蔽された時に脳の運動前野が活動することで、ターゲットの〔到達時間〕を正確に予測できることを明らかにしました(Koshizawa et al., 2013; 2014; 2016)。この運動前野という脳領域は、例えばものまねのように見たものを身体で表現する時に活動します。また、移動ボールを眼で追い続けて正確に軌道を予測するには、ボールの動き始めのタイミングでダイナミックな視覚情報を処理する右頭頂領域の活動性が関与していることも明らかにしました(Koshizawa et al., 2022)。
現在では〔到達位置〕の予測に焦点をあてて研究を進めています。

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