Seminar
ゼミナール
自然な英語表現の追求
久井田ゼミ
テーマ
英語表現研究 - 英語らしさとは何か
分類
教養研究
担当教員
久井田 直之 Naoyuki KUIDA
ゼミの内容
言語
文化
教育
人の思考・感情・行動
ゼミの特徴
グループワーク型
資格に直結
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

日本語と英語はそれぞれの発想に大きな違いがあります。そのために日本語の発想に基づいた英語は、英語の母語話者には不自然に聞こえます。このゼミでは、日本語らしさと英語らしさに焦点を当て、自然な英語表現を使いこなせるようになるためのトレーニングを行いながら、英語らしさを探究していきます。

例えば、日本語の「だまされたと思って……」という表現を英語にするとき、だます(cheatやdeceive)を用いて、受身の形にすると不自然な英語になります。“Try it. It’s good.” “Trust me on this.” “Take my word for it.”のような表現のほうが英語らしい表現とされます。

日本語から英語に直訳的に変換しないためには、日本語らしさや英語らしさを理解することが役立つと考え、ゼミの研究テーマに掲げています。また英語について考える上で、英語力の向上は不可欠です。研究だけではなく就職にも役立つ英語資格試験TOEICのスコアアップを目指し、研究と並行して、そのための勉強も行っています。

Q. ゼミの様子は?

TOEIC対策のテキストを扱うときは、予習よりも復習を中心に、テストの制限時間を意識して、時間内に問題を解く練習や解説に力を入れています。英語らしさと日本語らしさについてのゼミでは、事前に配布された資料を読み、担当者が発表し、その後ゼミ生によるディスカッションを行います。自由に質問できる雰囲気の中で、ゼミ生一人ひとりが、聞いたことをしっかりとらえて自ら考え、深く理解できるようになればとの思いで授業を行っています。

Q. ゼミの特徴は?

2年生は、英語の基礎力、言語観、社会で役立つスキル、そしてTOEICのスコアアップに必要なスキルの習得に力を入れています。3年生以降は、英語表現(語法や文法も含む)に関する日英語の文献や論文などの輪読を中心に、自らで考え、意見をまとめて発表するプレゼンテーションを積極的に行います。また年に一度、英語のプレゼンテーション大会にエントリーします。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • 英語版と日本版のジブリアニメに見られるメタファーやアイロニー表現の相違
  • be about toの用法 —映画スターウォーズシリーズを例に—
1年間の主なイベントスケジュール

04月 新ゼミ生歓迎会
10月 英語プレゼンテーション大会へ応募
03月 卒業合宿

OB・OGの就職業界TOP3
  • 製造業(食品・衣料品・自動車・薬品などのメーカー)
  • サービス事業(税理士・会計士・コンサルティングなど)

取得者の多い資格

  • TOEICテスト(スコア600以上)
学生へのメッセージ

英語を本気でやりたい(やり直したい)学生、本を読むのが好きな学生、考えるのが好きな学生、そしてゼミを通して自身の成長を望む学生……そんな学生と学んでいけたらと思っています。英語で何がしたいのか、何のために英語が必要かといった具体的な目標と諦めない気持ちを持って、努力を惜しまなければ、英語はなんとかなるはずです。一緒にもう一度、英語と本気で向き合いましょう。

研究成果

現在、大学での英語教育にどのように中学校や高校の英語教育を生かすことができるかを研究しています。具体的には、中学校や高校の英語教科書で、どのような単語や表現が教えられているかを調べ、中学校や高校で学んできた単語リストの作成を目指しています。

現在までの研究成果としては、教科書ごとに学んできた語彙には語数や語の種類に大きな差が見られるので、大学入学時の学生の語彙力は、かなりばらつきがあることや、中高英語教科書の語彙と英語の経済学のテキストとの語彙との間には重なりが見られることを明らかにしました。

例えば、大学以前に学んだ単語“capital”のような語は、経済学では、「首都」ではなく「資本」の意味で用いられます。既に学んだ単語でも語彙を複数理解していることが、経済学を英語で学ぶ上での土台となるのです。そのために中高英語教科書の単語リストを作成し公開することは、中高の英語教育と大学での英語教育とを連携させ、学生に教科書の活用を促すきっかけになると考え、現在も研究を進めています。

ゼミの様子

ゼミのチラシ用記念写真

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