Seminar
ゼミナール
お仕事と働く人の心理学
櫻井ゼミ
テーマ
産業・組織心理学
分類
専門研究
担当教員
櫻井 研司 Kenji SAKURAI
ゼミの内容
企業の仕組み
福祉・労働
数学・統計
人の思考・感情・行動
ゼミの特徴
グループワーク型
じっくり研究型
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

学年によって学習の内容は異なります。2年生では、テキストや記事を輪読して産業・組織心理学についての基礎的な理解を深めます。また、学生はゼミ外で統計学を履修すると同時に、ゼミ内で統計の基礎を復習します。

3年生では2~3名のチームに分かれ、それぞれが取り組みたいテーマに基づいて研究を行います。研究手法は、インタビュー方式・資料調査・データ分析などさまざまですが、教員からアドバイスを受けながら決めます。

4年生では、卒業論文を執筆します。 内容は、産業・組織心理学に関するものに限ります。大学4年間の集大成なので、厳しく評価します。

Q. ゼミの様子は?

ゼミの進め方は、学年によって大きく異なります。2年生のゼミでは、発表者を事前に決め、読書課題についてパワーポイント形式で発表してもらい、発表後、話し合いをします。3年生のゼミでは、主にグループ学習を行うため、自主性と自己管理が求められます。

Q. ゼミの特徴は?

「自主創造」が本学の教育理念として掲げられているように、当ゼミでも学生の主体性をとても重視しています。また産業・組織心理学は応用科学の側面が強いため、テキストで紹介される理論をデータ分析で確かめる作業にも学びの重点を置いています。

地域活動に関しては、企業や社会人の方々の協力が得られる場合、インタビューや特別講義をお願いすることもあります。他大学との交流に関しては、学生の要望に応じて行います。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • 就社活動と長時間労働 ―job型採用のすすめー
  • 内部告発の動機 ―組織市民行動との関連から考える―
1年間の主なイベントスケジュール

02・03月 新ゼミ生歓迎会
07・08月 夏合宿(ゼミナール論文の準備報告、2・3・4年生参加)
12月 グループ・プロジェクトの発表会
01月 卒業論文の発表会

OB・OGの就職業界TOP3
  • 金融業(銀行・信用金庫・証券など)
  • 製造業(食品・衣料品・自動車・薬品などのメーカー)
  • 不動産業(土地開発・不動産販売など)
学生へのメッセージ

質の高い卒業論文を4年次に書いてもらうため、学習意欲が高く、調査研究に関心の高い学生を希望します。またゼミでは自分自身で調査・発表することが基本なので、積極性を大切にしてほしいと思います。大学院へ進学し、研究職を目指す学生も歓迎します。

研究成果

私は好奇心が強いため、色々な研究テーマに関心を持っています。最近取り組んでいるテーマなら、「職場の人間関係」、特に「対人ストレス」が挙げられます。私の調査では、職場の暴力やセクシャルハラスメントといった行為はメディアの関心を集めやすいものの、実際に起こる頻度は低く、労働者がストレスと感じるのは、どちらかというと軽度の対人攻撃であることが分かりました。

これらの対人攻撃には、特定の相手に対して非礼な態度で接したり、職務を遂行する上で陰湿な妨害をしたりする行為が含まれます。調査の結果から、これらの行為はターゲットとなる従業員の仕事に対する意欲を低下させるのみならず、会社への愛着感を低下させ、さらに不正行為の要因となることも分かりました。 また、こうした対人攻撃のターゲットとなる人には、いくつか共通点があることも明らかとなりました。

別のテーマとしては、「ポジティブ心理学」にも関心があります。このテーマでは、生き生きと仕事に取り組み、ストレス耐性の高い労働者と、そうではない労働者の個人差に焦点を当てます。 まだ取り組んで間もないのですが、とても有意義な研究だと考えています。

Eメール sakurai.kenji@nihon-u.ac.jp

研究プロジェクトに取り組む3年生

統計の勉強を楽しむ2年生

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