Seminar
ゼミナール
高橋ゼミ
テーマ
人的資源管理論
分類
専門研究
担当教員
高橋 哲也 Tetsuya TAKAHASHI
ゼミの内容
社会の仕組み
企業の仕組み
福祉・労働
人の思考・感情・行動
ゼミの特徴
グループワーク型
じっくり研究型
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

「働くこと」について様々な角度から考えていきます。この分野は経営学では「人的資源管理論」と呼ばれていて、「雇用労働」について考える上で重要な領域となっています。また近年は会社に所属しない働き方も増えつつあり、その点も含め研究を進めていきます。

ゼミの目標は次の3点です。
①人的資源管理論に関する知識を深めていくこと。
②社会における労働問題について考察していくこと。
③自分の将来設計を考える切欠をつくること。

そのためにまず企業において働くことの現状を知ることから始めます。最終的には働くことへの期待や不安がある中で、自分のキャリアを考えられるようになることを目指します。

Q. ゼミの様子は?

テキストの輪読をし、その内容についてゼミ生が発表をするスタイルで行います。二年生は基本となるテキストを読みこなしてもらいます。前期は教科書的なテキストを設定し、後期はその時のホットトピックを踏まえてテキストを決定します。二年生と三年生が合同でゼミを行います。三年生は教える立場になりながら、各人の能力を伸ばしてもらいます。四年生は自身の課題となるテーマを設定して、卒業論文を作成していきます。

Q. ゼミの特徴は?

テキストから学ぶことはもちろんですが、そこで得た知識を社会でどのように活用するか考えてもらいます。具体的には、地域振興イベントへの参加や合同ゼミでの発表などがあります。社会には様々な課題がありますが、そうした問題に目を向けて真摯に取組む学生を育成していきます。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • 日本企業とダイバーシティ・マネジメント
  • ホスピタリティ産業における従業員満足の重要性
  • 雇用労働における「やりがい搾取」の発生要因
  • IT業界における中小下請け企業の生存戦略
  • 企業という組織が個人を承認することで浸透する経営理念
  • 「職業的意義」を含む新たな大学教育システムの提案
  • 働く個人の幸福度とプロアクティブ行動の関係性から考える「真の働き方改革」
1年間の主なイベントスケジュール

04月:新ゼミ生歓迎会
08月:ゼミ合宿
11月:インナー大会・合同ゼミ
12月:忘年会・ゼミ引き継ぎ
03月:ゼミ合宿・卒業生送別会
など

学生へのメッセージ

ゼミは何か一生懸命になるものが見つかる場所だと思います。まずは専門領域についての知識を高めることが可能でしょう。もう一つには様々な人との共同作業を通じて豊かな人間関係が育めると考えています。私も多くの人と出会い、支えてもらいながらここまで来ました。これからはゼミ生の皆さんが成長する手助けをしたいと思います。成長したい、挑戦したいと思う学生を歓迎します。

研究成果

世の中を眺めていると、違法な働かせ方や働く現場でのちょっとおかしいなと思うことが沢山あります。そうした働かせ方や働き方は法令遵守(compliance)の問題として扱うことが可能です。また世の中には明文化されていないルールが沢山存在しており、そうしたルールを社会規範(social norm)として考えると、私たちの働き方にも大きく影響していることが分かります。しかし法令遵守と社会規範だけでは、違法な働かせ方や労働問題は解決できていないのが現状です。そうした問題を解決するための方法として選択アーキテクチャという考え方を採用して、諸問題について研究をしています。選択アーキテクチャの特徴の1つは言葉で説明しなくても無意識に従わざるを得ない状況を作る点にあります。そうした対象者の行為を促進・規制する機能に注目し、法令遵守や社会規範だけではない規制方法について今後も考えて行く予定です。

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