Seminar
ゼミナール
行武ゼミ
テーマ
計量経済学を用いたデータ分析
分類
専門研究
担当教員
行武 憲史 YUKUTAKE Norifumi
ゼミの内容
情報
環境
都市
福祉・労働
数学・統計
人の思考・感情・行動
ゼミの特徴
じっくり研究型
他大学との交流
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

統計学的な分析手法は,学術的な世界だけでなく、AI、個別市場の需要予測やスポーツ・娯楽等の分野まで、ありとあらゆる局面で活用されています。一方で、きちんとした統計的知識をもってデータ分析を行える人材はまだまだ少なく、こうした知識を身に着けることは将来にわたる武器になりえます。

本ゼミナールでは、データ分析や統計学の学修を通じて、統計学的な数値の意味を理解する統計リテラシーと、経済学的な考察力や論理的な思考を身に着けることを目的としてます。さらに、ゼミの活動を通じてデータ分析能力だけでなく、ディスカッションやプレゼンテーションなどの一連のスキルを身につけます。

Q. ゼミの様子は?

2年次には、データ分析に必要な統計学、計量経済学の基礎を身に着けることを目標とし、指定されたテキストの輪読と、パソコンを使ってデータハンドリングについて学びます。

3年次には、これらの知識をもとに、各自が興味を持つ社会における諸問題についての報告を行います。各自の問題意識に基づき、先行文献の調査、関連データの収集を行い、自分なりの統計・計量分析を試み、最終年次で集大成として卒業論文をまとめます。

Q. ゼミの特徴は?

上記のように、データ分析には統計学の基礎的知識がどうしても必要なため、最初のうちは輪読による座学が中心となります。ただ、それだけでは飽きてしまいますので、統計学が用いられたちょっと変わったトピックスの紹介や、皆さんの身近なデータを使ったパソコンによる演習などを織り交ぜ、知識の定着を図りたいと思います。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • 日本の住宅市場における需給動態のパラメトリック推定
  • 高速道路整備に伴う大気環境改善に関する実証分析
  • 待機児童加速度プランの効果検証
  • キャッシュレス決済による消費支出額の変化
  • 家計の幸福度と災害後の幸福度の回復要因について
  • 競馬における「停滞」行動の実証分析
1年間の主なイベントスケジュール
  • 4月 新ゼミ生歓迎会
  • 8月-9月 夏合宿(2・3・4年生、卒論の準備報告)
  • 12月 他大学・他ゼミとのディベート大会
  • 12月 忘年会
  • 3月 卒業生送別会

※そのほか、行事についてはゼミ生と相談しながら決めます。

OB・OGの就職業界TOP3
  • 金融業(証券など)
  • 情報通信業(SEなど)
  • 大学院進学
取得者の多い資格
  • 統計検定
  • フィナンシャルプランナー
  • 簿記
  • CCNA
学生へのメッセージ

「エビデンスに基づく政策立案(EBPM=Evidence Based Policy Making)」という言葉が一般的になってきました。EBPMは、統計学的なデータ分析に基づく結果を考慮しながら政策立案をすることですが、この考え方は政策立案だけでなく社会におけるあらゆる場面で役立つものです。ゼミでの学修・研究は決してやさしいものではありませんが、実証結果による意思決定によって人生を豊かなものにできるようにしっかり勉強しましょう。

研究成果

主な研究としては、住宅政策や住宅金融制度、住宅を取り巻く環境が人々の居住行動に与える影響について家計のミクロデータを用いた実証分析を行ってきました。ただし、基本的にはデータがあればなんでやるという姿勢の下、福島第1原子力発電事故が東日本の地価にどのような影響を与えたかといった研究から、フィギュアスケートの審査を通じて主観的な評価におけるバイアス検証といった研究まで幅広く行っています。

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