中川ゼミ・鷲見ゼミが公共政策フォーラムにて受賞しました

2023.11.22

日本公共政策学会「公共政策フォーラム2023 in 信州上田」の学生政策コンペにて、中川ゼミが上田市議会議長賞、鷲見ゼミが上田市教育長賞を受賞しました。
この大会は、公共政策学会が主催する、全国の大学生がゼミ単位で参加するコンペティションで、開催自治体が提示するテーマに基づき、自由な発想で有効な政策を競い合います。
今回は、11月18日(土)、19日(日)の2日間、長野県上田市にて「人口減少時代の持続可能なまちづくり」というテーマで行われました。

中川ゼミの発表タイトルは、Cerasusを中心としたSPCによる空家を活用したまちづくり。
提案の前提として、多重回帰分析を用いて上田市の空家率が、将来1.5倍になることが予想され、その空家を地域資源として用いる方針が示されます。キーとなるのが、上田市の市花の桜の学名であるCerasusの名前を冠したSPC(特定目的会社)による事業です。廃ホテル空地を現物出資してもらって、融資、クラウドファンディングと組み合わせて、地域の共同駐車場、カフェ、地域物産施設を整備するCerasus別所、市街地の狭い道路を市に、密集した空家を現物出資してもらって、道路を拡幅し母子家庭向けのシェアハウスを整備するCerasus上田という二つのプロジェクトプランが提案されました。

鷲見ゼミの発表タイトルは、人口減少時代の持続可能なまちづくり。
発表ではまず、上田市の人口動態分析から、競合する佐久市と比べて20歳代女性の首都圏への転出が多く、30歳代女性のUIターンが少ない等の課題が明らかにされたうえで、若年女性の転出による出生数の減少が地域や小学校のイベント等を通じた老若男女のつながりを奪い、上田市の持続可能性を損わせることが指摘されました。つぎに、首都圏在住の20-30歳代家族をペルソナに設定し、国の将来人口推計をベースにしたシミュレーション分析から持続可能性を高めるために必要な女性の移住数が示され、さらにその実現のためのSNSによる認知度向上や移住の各ステップに応じた官民連携による空き家活用等が提案されました。

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