越澤ゼミの学生が「日本アプライドスポーツ科学会 第3回大会」にて学生優秀研究発表賞を受賞しました

2024.02.20

越澤ゼミの学生が「日本アプライドスポーツ科学会 第3回大会」にて学生優秀研究発表賞を受賞しました。

日本アプライドスポーツ科学会は身体運動及び体育・スポーツ科学を研究することで、新たな発想と想像力でスポーツと共生する社会の発展に寄与することを目的とした学会です。

第3回大会は、昨年に続いて1月20日(土)にオンラインで開催されました。
本大会では、演者による15分間の研究発表を、各分野の専門家が審査することでよって、各研究の評価が決定します。
審査の結果、本学より参加した越澤ゼミの学生が学生優秀研究発表賞を受賞しました。

タイトル

  • ドラフト1位で入団した日本プロ野球選手の成績が優れているかについての比較検討
  • 大森匠(金融公共学科3年)

発表概要

本研究では、ドラフト1位で入団した日本プロ野球選手の成績が、ドラフト2位以下で入団した選手よりも優れているかどうか明らかにすることを目的としました。

日本野球機構(NPB)に所属するプロ野球選手の規定打席に到着している打者と規定投球回に到達している投手の10年間分のデータ(2013 – 2022 年)を調査対象としました。なお、打者はOPS、投手はFIPそれぞれ入団後の成績の指標を用いることとしました。そしてドラフト指名順位および年度の違いによってOPSおよびFIPに差があるかどうかを検証するために、独立変数をドラフト指名順位と年度、従属変数をOPSおよびFIPとする対応のない2要因の分散分析を行いました。

その結果、OPSについてはドラフト順位と年度要因の主効果は有意であり、ドラフト順位要因について1位指名以外よりも1位指名の方が有意にOPSが高かったのですが(p<.05)、交互作用は認められませんでした。一方で、FIPについてはドラフト順位と年度要因の主効果、交互作用のいずれも有意ではありませんでした。

以上のことから、打者はドラフト1位で入団した選手の方が入団後の成績が良いが、投手はドラフト1位と2位以下の選手で入団後の成績に差は生じないことが明らかになりました。

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