「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」の定期接種の機会を逃した平成9年度生まれ~平成19年度生まれの女性を対象に、令和5(2023)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、「キャッチアップ接種」と呼ばれる、HPVワクチンを公費で接種できる制度があります。
ワクチン接種は原則住民票のある自治体内の医療機関になります。
HPVは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっているとされ、発がんと関係が強いとされるいくつかのタイプのHPVについてはワクチンで感染を予防し、子宮頸がん等に罹患する可能性を下げることが出来ると考えられています。
接種を希望する方は、ご自身の母子健康手帳等のワクチン接種歴や自治体ホームページを確認してください。
HPVは男性にも感染します。男性も小児期にワクチンを受けることになっている国もあります。上述の疾患の他、中咽頭がんや、陰茎がんとの関連も指摘されいます。国内でも男性にも接種できるHPVワクチンが承認されていて、一部自治体では男性の接種を助成する制度もあります。