日本公共政策学会「公共政策フォーラム2024 in 会津若松」の学生政策コンペにて、中川ゼミが会津若松市長賞を受賞しました。
この大会は、公共政策学会が主催する、全国の大学生がゼミ単位で参加するコンペティションで、開催自治体が提示するテーマに基づき、自由な発想で有効な政策を競い合います。
今回は、11月9日(土)、10日(日)の2日間、福島県会津若松市にて「地方都市における若者の定着:若者に選ばれるまちの実現に向けて」というテーマで行われました。
中川ゼミの発表タイトルは「『Unity』で描く未来共創都市・会津若松」。
提案の前提として、都道府県データを用いた回帰分析で、関係人口と人口流出入の間にはU字型の関係、つまり関係人口がある一定の値を超えなければリアルな定住には結びつかないことが述べられます。このため、関係人口を低コストで無限に増やすことのできるメタバース空間に注目した三つの提案が行われています。一つは、地元の会津大学及びその卒業生とIT企業とのメタバース空間上のコミュニティ形成を進め、関係人口を増加させるNEXUSが提案されます。しかし、関係人口を定住人口にするためには、老後生活に対する安心感を与える必要があります。高齢者と若者の異世代ホームシェアなどをメタバース空間上のマッチングで実現するHarmonyが提案されます。最後に、地域経済成長の核となるIT産業集積を会津若松市中心部で実現するための、デジタルツインモデルを用いたまちづくりBuild upが提案されます。三つのデジタル空間を統合運用するのがUnityというシステムです。