江上弘幸ゼミの学生が「映像表現・芸術科学フォーラム2025」において優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました

2025.04.07

映像表現・芸術科学フォーラム2025(2025年 3月10日・東京工芸大学中野キャンバスにて開催)において、江上弘幸ゼミの学生が、優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました。

本研究は「アニメは人々の消費行動にどれほど影響するのか?」をテーマとし、学生が研究のデザインから分析までを行い、本研究の第一著者および講演者として学会で発表を行いました。

映像表現・芸術科学フォーラムは、映像情報メディア学会 映像表現&コンピュータグラフィックス研究会、画像電子学会、芸術科学会、画像情報教育振興協会の4団体の共催で開催されるフォーラムです。CG、アニメやゲームなどデジタルメディアの制作や政策的・科学的分析に関心を持つ研究者・学生が集い、最新の研究成果を共有して議論を深める場です。本年は、128件の発表が研究者、大学院生、学部生によって行われました。

発表題目

アニメは人々の消費行動にどれほど影響するのか? ~ 準実験アプローチによるアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の影響の推定 ~

著者

  • 下川原 蓮(経済学科3年)
  • 江上 弘幸(指導教員)

概要

デジタルメディアが人の消費行動に与える影響については、日本における文化的行動として知られる「聖地巡礼」のように、政策的にも一般的にも関心を集めるが、その因果関係を厳密に検証した実証研究は乏しい。本研究では、アニメ放映が人々の消費行動に与える影響を明らかにすることを目的とした。女子高生バンドの日常を描いた人気アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の放映を準実験的状況として利用し、経済産業省生産産業動態統計調査の楽器に関するデータを用いた。差の差分析の結果、アニメの放映が人々の消費行動に影響を及ぼしたことが示された。アニメ放映後、作中に登場した楽器であるギターの生産を9.3%と売上を13.0%増加させる効果が見られ、またその効果は10カ月以上続いたことが分かった。

映像表現・芸術科学フォーラム2025表彰リスト

講演論文の情報

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