村上翔一ゼミ

Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

外部の情報利用者のために企業の活動や状況を情報化する学問である財務会計論を扱います。企業の活動や状況を情報化するためには、その記録が必要であることから、簿記論についても扱います。なお、本ゼミでは営利企業を前提とします。

なぜ企業の情報を出す必要があるのか、誰にその情報を出すのか、どのような情報を出すのか、そのような情報を出すためにはどのような記録をすべきか、といったことについて抽象的な概念や具体的な企業の取引を扱っていき、未知の取引が生じた際でも、自身の見解を論理的に示すことができるという思考力を養うことが目標です。

Q. ゼミの様子は?

 2年次では、財務会計論に関する教科書を読み、財務会計論に関する基本的な知識を身につけます。3年次では、グループ分けをし、各グループで設定したテーマについて文献の読解・分析・資料作成・報告・質疑応答をし、専門的な知識の習得を目指します。4年次では、各自でテーマを設定し、卒業論文の執筆を行います。

Q. ゼミの特徴は?

 分からないことを分からないままにしないことを目指し、ゼミ生同士の活発な議論が行われることが理想です。教科書の内容のほか、日常生活やニュースで目にした企業活動について、どのように情報化するかをゼミの時間に問いかける等、積極的に参加することを期待します。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例

令和8年度に開講したゼミナールのため、まだありません。

1年間の主なイベントスケジュール

5月に歓迎会、8-9月に合宿、12月に忘年会等をする予定です。

学生へのメッセージ

 大学生活を有意義に過ごすため、何か目標を立て、その目標に向けて努力して欲しいと思います。大学は、時間を自由に使うことができる一方で、浪費しやすいです。ご自身の目標達成に向けて、ゼミを有効活用して欲しいと思います。

研究成果

これまで、ポイント、電子マネーの会計処理を考究し、現在では、ブロックチェーン技術が用いられた経済事象に関する会計処理を研究しています。

近年、新たな経済事象として、ブロックチェーン技術を用いた、いわゆる暗号資産と呼ばれるものが発行されています。ブロックチェーン技術自体の多様性も含め、暗号資産は多様な性質を有しており、会計規定が未整備の状態です。このため、実際に存在する暗号資産の性質を分析し、他の経済事象との異同の把握、出すべき情報の特性、他の会計基準との論理整合性等を検討したうえで会計処理を導出し、制度設計に少しでも貢献できるよう努めています。

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