佐野ゼミ

Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

 本ゼミでは東アジアの国際交流の歴史について研究します。 (他を研究対象とする場合は面接で要相談)

 現在の東アジアは、経済や文化の面で活発な交流が行われている一方、政治面では分断が続くなど、極めて複雑な状況にあります。この状況を歴史に基づいて理解することは、国際的なビジネスパーソンとして活躍する上で大きな武器になります。

 歴史学の研究は、①先行研究に対する批判、②そのための史料に基づいた実証の二つのステップを必要とします。①とは、研究したいテーマについて、過去の研究が解き明かしていない課題を見つけることです。その課題を解決するために、②として「生」の歴史的資料を読み、論文を執筆します。

Q. ゼミの様子は?

 2・3年合同(2コマ連続)です。互いのゼミの時間をサブゼミとして登録する必要があります。まずは史料読解の訓練として1920年以前の日本の新聞や公文書、または伝記等を全員で読みます。その後、各自の研究テーマ決定に向けて先行研究を読み、議論します。最終課題として研究計画書を提出します。

 4年生は論文を執筆します。一章ごとに書き直しを繰り返します。最終試験として教員と2・3年生による面接試験を行います。

Q. ゼミの特徴は?

 研究にも通じる「自分で計画して実行する」自己管理能力を伸ばすため、三崎祭に出展する可能性があります。何を出展するかはゼミ生にお任せします。また、ゼミ生の人数によっては出展が困難であるため、断念する可能性があります。

 そのほかは基本的にインドア派の、研究に特化したゼミです。合宿もありません。ひたすら一緒に、史料を「足」で探し集め、その海におぼれましょう!

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例を教えてください

令和8年度開講のため、現在は未掲載です。

1年間の主なイベントスケジュール

11月

三崎祭(予定)

3月

打ち上げ懇親会(全学年合同)

OB・OGの就職業界TOP3

令和8年度開講のため、現在は未掲載です。

取得者の多い資格

令和8年度開講のため、現在は未掲載です。

学生へのメッセージ

ゼミ生にお願いしたいことは二つです。

まず、好きなことにまつわる東アジア国際交流の歴史(私の専門である投資に限らず、漫画でも、アニメでも、音楽でも何でも構いません)を、研究を通じてとことんつきつめてください。きっと楽しいですよ。

しかし研究は楽しいばかりではありません。研究は孤独な作業です。自分のスケジュールは自分で管理しなければなりません。この覚悟を持ってお出でください。

研究成果

近代中国における鉄道借款について、特にイギリスの事例を研究しています。インフラのための外資導入については、当時から「経済侵略」と消極的に語られがちでした。こうした借款自体の是非とは別に、私は実際に契約締結後に現地にもたらされた資金や資材、技術等はどうなったのか、ということに興味があります。いやであろうとなんであろうと、現にそこに、政府間の合法的な契約に基づいて、外資は来てしまっているわけです。この状況に、中国中央政府、外国資本、そして外資を拒絶する中国地方社会の三者はどんな行動をとったのか。これを明らかするため、中国側だけでなく外国資本側の史料も用いて、研究を続けています。 また近年は、日本の地域における近代史の語られ方と、それがアジア諸国・地域にどう受け止められているのかにも関心があります。

令和8年度開講のため、現在は未掲載です。

© Nihon University College of Economics All rights reserved.