柏木ゼミ

Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

災害の影響や復興政策の効果、または途上国開発に関わるテーマでデータ分析を行い、災害や貧困といった現実の問題について理解を深めます。データ分析と一口に言っても様々ありますが、主に応用ミクロ計量経済学の研究で使われるようなデータ分析手法を扱います。したがって、時系列データ分析は扱いませんが、最近当該分野の研究で組み込まれるようになってきている他分野の手法(データを地図に描いて分析するGISや人や企業のつながりを分析するネットワーク分析、文字列の分析をするテキストマイニング等)もとりあげ、様々な手法の中から各自の興味にあった手法を選択しデータ分析に取り組んでもらう予定です。また、最先端の知見の得方についても学び、実践しながら、開発経済学や災害の経済学の概要も学びます。

Q. ゼミの様子は?

開講初年度のためこれから皆さんと作り上げていく形になります。

Q. ゼミの特徴は?
  • 様々なデータ分析手法を体験できる
    • 具体的には、計量経済学にまつわるプログラミングと、プログラミング技術が無くても可能なタイプの各種データ分析手法

  • 希望があればデータ分析コンペの出場機会(他大学との交流)や国際交流の機会を提供することも可能
    • ミクロデータを使ったデータ分析機会
    • 近隣の大学との交流の機会
    • 国際機関や開発援助機関、海外の研究者との交流の機会

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例

本年度から開講のため、まだありませんが、災害復興・災害のインパクト評価・途上国開発の範囲内で取り組んでもらいます。

1年間の主なイベントスケジュール

歓迎会は開こうかと思っていますが、ゼミ合宿は今のところ予定していません。
その他ゼミ行事についてはゼミ生と相談の上検討したいと思います。

学生へのメッセージ

私が学部生の頃、毎週のゼミは楽しみな時間でした。本ゼミでは、開発経済学や災害、データ分析に関心のある学生の皆さんと共に学びあいながら、また、最先端の技術・知見に触れながら、楽しい時間を過ごせたらと思っています。自主性と協調性があり仲良くのびのび学びたい学生の皆さんのご応募をお待ちしております。

研究成果

私は災害後に経済・社会で何が起きているのかをデータを使って検証することを行っています。例えば災害後国内外の取引先にどの程度深刻な影響が出るのか、その後取引先の企業・農家がどのような対応をとりそれがどういった長期的な影響を生むのか、政府の介入の効果はどの程度あるのかなどを検証しています。また、災害後の心理的変化に着目した研究や風評被害の推定も行っています。これらの研究は主に企業や家計のデータを分析する応用ミクロ計量経済学のアプローチをネットワーク科学やGIS等他の分野の手法と組み合わせて行っています。

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